トロンボーンの選び方。

【2016年9月更新】

トロンボーンの選び方。

皆さんがトロンボーンの購入を決意したときに、たぶんメーカーと予算という選択肢があるかと思います。本音を言えば長く付き合う戦友なので予算で決めて欲しくは無いのですが、現実的にはそうはいきませんよね。

基本的には同じメーカーの同じ型番でも同じ楽器はありません。先ずは行ける範囲で楽器店に行き、トロンボーンの担当者さんに予算などを伝え、なるべく多く試奏をすることをお勧め致します。

中古は比較的安く買えますが、前に吹いていた人の癖や音の当たるツボがあるので、初めて買う楽器にはお勧めできません。なのでネットでの購入は出来るだけ避けて欲しいです。

特に初心者の方はメンテナンス用品にもある程度コストが掛かりますし、修理にも掛かります。先ずは学校の楽器で2~3年ほど練習を積んでから購入を考えたほうが良いかも知れませんね。

ちなみに私はバックを使用しています。その理由は私の師匠である秋山鴻市先生がバックを愛用されているからです。

憧れのプレイヤーと同じメーカーの楽器を持ちたい!そんな気持ちありませんか?

私が初めて自分の楽器を手にしたのは高校生の頃、地元福岡の楽器店が学校に定期的に来てくれていたので、お店にあったバックとヤマハを持ってきてもらい、レッスンを受けていた恩師と試奏と相談をしながらバックに決めました。この楽器は今でも持っていて、メインにではないですが使っています。まだまだいい音出してくれています!


トロンボーンの選び方。

さてさて先日私は自分の情報のアップデートも兼ねて、東京の新大久保にある管楽器専門店DACさんへお邪魔し、現在のトロンボーン事情など伺ってきました。

店長さん直々に質問に答えてくださったんです!
箇条書きになりますが、ご覧ください。

昔はバックの中で同じモデルの42Bの本数を揃えて選び良いのがあればという感じだったが今はXOも良いですし、ゲッツェンもアメリカのほうで人気がありますよ。

一番お値頃なところで言うとジュピター。ジュピターかって言う人も中にはいらっしゃるかも知れませんが、比べると意外に評価が高い。ヤマハの6シリーズよりコレを選ぶ方が多いかも知れません。

全体的に高くなっているのは確か。前はテナーバスなら20万強ぐらいで買えたのですが。最近は中古もなかなか出てきませんね。

ユルゲン フォークトは、佼成の萩谷さんがヤマハと吹き比べて「ブラスで吹くには最高」と仰っていたとの事です。

今は音色とか響きとかで幅広く売れていて、学生さんが初めて買うのであれば学校の物と同等か少し上の物も目安のひとつでしょう。おすすめは30万台ですかね。

との事でした。いやーほんとあらためて情報もアップデートされて色々勉強になりました。本当にご親切にご対応頂きありがとうございました。

私が店内を拝見した感じとしては、店長さんのお話のように様々なメーカーのトロンボーンがずらりと並んでいて、選ぶのに迷ってしまいそうです。ですが試奏室がすぐそばにあり、気になる楽器はどんどん吹かせてもらえるようですよ。

お店の雰囲気も明るく、店員さんも気軽に相談に乗ってくれます。土曜日に伺ったんですが、たくさんの学生さんが来店していました。


今回楽器の選び方という事で色々と書いてきましたが、

まずは「自分の楽器」を買う必要性があるのか考えましょう。

学生さんなら自分のお金で買うというのは難しいでしょうから、しっかりと親御さんや顧問の先生と相談してください。

そして、予算を決めましょう。

楽器の値段は様々です。安いから、高いからということではなく、自分に合うか合わないかだと思います。

あとは楽器店で試奏です。

楽器店によって持っている楽器の数、扱っているメーカーが少しずつ違います。自分で吹きたいと思う楽器を遠慮なく吹かせてもらいましょう!その日に決めなければいけないなんて事はありません。たくさん迷って吹き比べをしながらいい楽器を探してください。

いい楽器に出逢えるお手伝いは喜んでしますよ!

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