今日もいいご縁がありました。

今日は渋谷区幡ヶ谷で、トロンボーンを始めて半年の中学生の女の子のレッスンでした。

初めて会うという場面は人見知りな性格が出てしまうので、最初は私のほうが緊張していたかもしれませんね。
この生徒さんの学校は「音楽部」という部活の形をとっているそうです。

全体的にはオーケストラなのですが、サックスやユーフォニアムを担当する生徒さんもいるそうで、選曲するときもオーケストラの曲、吹奏楽の曲、金管楽器だけでファンファーレを演奏することもあるそうです。なかなか面白いですね。

まず驚いたのは、自分の楽器を持っているということです。

「中古ですよ」と仰っていましたが、中学生でマウスピースも含めて自分の楽器なんて、中学生だった頃の私に話したらどんなに羨ましがったでしょうね。

トロンボーンを始めた頃の私は、テナーもテナーバスもバスも見分けがつかなかったし、先輩たちの言われるがままマウスピースも学校に昔からあるシャンクが円形とは言えない物を使っていました…。

さらに余談ですが、スライドクリームは毎日塗って、片付ける時にはふき取る。皆さんも毎日のメンテナンスはこうしていますよね?
今では当たり前ですが、私が中学一年生の時の話です。

上級生に「先輩スライドクリームの塗り替えをしてもいいですか?」と許可を得なければならない謎のルールがありました。
なぜこのルールが生まれたのか…スライドクリームは自分で買ったものなのに、未だにわかりません。

私の話は置いておいて、自分の楽器という強い相棒を持ったこの生徒さんには、是非とも上達してもらわなければ!

とても素直で飲み込みの早い生徒さんでしたので、正直一時間では足りなかったですね。

「上級生から習った奏法」で楽器を吹いていて、そこから彼女に合った吹き方を提案していくには時間が足りない…。

最初は基本的なことばかりで面白くないかもしれません。

でも何にでも基礎があって積み重ねていくものだと思うんです。
この先もじっくり基本の奏法をレッスンをして、トロンボーンを吹く楽しさがわかってもらえれば、こんなに嬉しいことはないです。

目標を聞いたところ、3月の演奏会でのプログラムをしっかりと吹きたい!と言っていました。
親御さんも見に来てもらえるコンサート、いい演奏ができるお手伝い精一杯していきます!

Sarshi!では「いい音」を出してトロンボーンを吹くことを前提にしてレッスンをしています。
今回から受け持つことになった、彼女の持つ「いい音」を引き出してあげたい。
そこから可能性がぐんぐん広がっていくと思うんです。
来年には学年が上がり後輩も入ってきます。
そこで私が伝えたことを生かして、後輩に奏法を教えてあげたり、指導をしてあげることで彼女も成長できて、トロンボーンのパートが部活の中で輝けるようになってもらいたいなと思います。